早く寝て明日、いや、もう数時間後だ。
日曜の準備をしようと思ってはいたが、今の自分の体調では一気に五時間も六時間も眠れはしない。
どうせまた一時間と少ししたらトイレのために目は覚めるのだ。
グーグルストアにウィッシュリストを作っていたので、チェックしてみたらーー
嬉しいことに、その映画は届いていた。
『天国からの奇跡』THE MIRACLES FROM HEAVEN.
長崎では夏の短期間公開だっただけでなく、エレベーターの無い不便な劇場であったため、この映画を見逃してしまっていたのが悔やまれていたのだ。
一気に観た。
医者は医者の観点から診断をくだし、原因不明の病気に苦しむ少女(わずか十歳)と、その家族は、必死になってセカンド、サードオピニオンを求める。
病気で苦しむ今の自分が、少女にも、母親や父親にもかぶる。
病院で医師にくってかかるのは、日本では誉められたら事じゃないのかも知れない。
けれど、それで黙って全てをハイハイと聞いて、その結果、原因がわからない。説明もない。この薬を飲め!と言われても、安心できるわけがない。
最近、良い子でいられなくなった自分の事だけど、この映画の中の医師たちの態度やこの苦しむ家族を見ていて、けっこう自分を肯定できた。
時間は進み、母親は教会の信徒数人から「アビーが治らないのはご夫婦のどちらか、または本人が何か罪を侵したのでは?」と言われて教会から足が遠のき信仰も薄れていく。
現代医療への不信に触れたが、もちろん完全否定はしない。
映画にも、ようやく治療法に近く、患者に傾聴できる医師が出てくる。
あんな医師が日本にも増えて欲しいと切に願う。
さて、そんな素晴らしい医師があらゆる治療をアビーに行うが、大きな改善は見られず、対症療法と経過観察にとどめて、家に帰りたがったアビーをボストンからテキサスの自宅に帰す事になる。
そこで、元気のなかったアビーを、姉や妹が自宅の広大な庭にある枯木に登ろうと誘いをかけ、アビーもそこに同意する。
昔みたいに登っていく姉妹だが、枯木は重さに耐えられず、バランスを崩したアビーは空洞になった枯木の内部に頭から転落してしまう。
時間はただただ過ぎ、三時間が経過する中、信仰の薄れていたはずの母親を始め、家族みんなが、救いを求めて祈りを捧げる。
懸命のレスキュー活動と救命措置がなされたあと、なんという事だろう。アビーはかすり傷程度の症状しか残っていない事がわかる。
そして、なんと退院したあと、麻痺して動かなかったはずの腸や消化器官が、いつしか正常に動き出している事がわかる。
後にアビーは両親に奇跡の美しい園と、そこで彼女が聞いた言葉の事を語り出す。
「君は必ず癒される」
後日、しばらくして、口コミでアビーの話が人々に知れ渡ると、マスコミもこのニュースを広く報道する事になる。
ストーリーはこういう話だ。
正直に言おう。
アビーが両親に奇跡の言葉の事を語ったシーンで、とてつもなくアビーを羨ましく思ってしまった。
嫉妬ーーではないと思うけど、とても羨ましい。
生きたい欲求が、今、特に出てきているからだといます。
これは良いことなんですけどね。
by Nicholas
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